【真のレトロ自転車(山口自転車工場) タイヤ交換】

 レトロ自転車のタイヤ交換修理が入りました。

 自転車メーカーは『山口自転車工場』。現在の『アサヒサイクル』だそうです。http://www.asahicycle.co.jp/

詳しい内容はWiki参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A

1963年倒産とのことなので・・・こちらの自転車は少なくとも40年前~となる模様です。

 『ALWAYS 三丁目の夕日』、『たけしくん、ハイ!』等の昭和ドラマに登場するような味のある自転車ですね。👍  

いわゆる『業務用実用自転車』という種類になります。(新聞や郵便物の配達や飲食店の出前、商店の配達など近距離の貨物運送に利用される自転車)。 

・・・実は幻となるめっちゃ貴重な自転車じゃないですか?😂状態もかなり綺麗ですので大事に保管されていた模様です。

ライトがとてもでかい!『砲弾型ライト』です。

ブレーキはリムブレーキの最も古い形態とされる『ロッド式リムブレーキ』。

現行自転車のワイヤー式ではなくロッドで『てこの原理』でブレーキアーチが上に動き、結果リムにブレーキシューが押し付けられる構造可動します。

2008年を最後に、国内の大手でこの形式のブレーキを備えた自転車を販売するメーカーは無くなったそうです。

耐久力は抜群なんですが・・・組み立て工数が多くコスト高なうえ、重量が重くなり、車体設計の自由度も低いとのことでなくなった模様です。時代の流れというやつですね・・・。

 ホイールのリムに汚れがつかないようにブラシが付いてますね!筆者は初めてみました。

当時の創意工夫が見られますね。ただ、今は安全性が大事にされているので万が一このブラシが車輪に絡むと・・・という問題点がはらんでいそうなので見かけなくなったのではないかと。

全体の構造をよくよく観察してみると、壊れにくくしている工夫が随所に見られます。

当時は部品一つ一つが貴重だったためか、Wikiにも『補修部品の入手の困難な低開発地での酷使に耐える』とありましたので、当時の創意工夫がすごいと思いました。

今は壊れたらパーツ交換、もしくは新車ごと買い替えなんてざらですからね・・・物を大事にしていたことが伺えます。

 前置きが長くなりましたが、修理内容は『前後のタイヤ交換』になります。

タイヤも特別性の『BEタイヤ』というタイヤを用います。通称『耳付きタイヤ』。リアカーもこのタイヤですね。


 タイヤへチューブを包み込んでホイールへ組付ける方式です。今でいう『縫いつけていないチューブラータイヤを手で包み込みながら付ける版』な感じです。

 これがまたホイールへの組付けが地獄のような力技が必要でして・・・さらに一年にあるかないかの修理なのでしばらく忘れていました。おそらく3年ぶりくらい?😅

 なるべく楽に取り付ける方法を調べたところ、↓ブログ記事を参考にさせていただきました。大変助かりました!ありがとうございます!

昭和自転車 Vintage Japanese Bicycles  

http://chikutakurinrin.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/be-df7c.html

参考の通りビニールテープを巻き付けました。準備だけでも数十分要しました。😂

そして少しずつホイールにはめ込んでいきます。全体重を乗せるように汗だくになりながらのはめ込み作業です。(笑)でもビニールテープのおかげですんなり入りました♪

ということで無事完了です。タイヤの組付けが大変だけあって絶対に外れないタイヤですね。ただパンクした場合の修理がとてつもなく大変ですねこりゃ・・・。😂

おうちに眠っている実用自転車がありましたら、修理できますのでご相談ください。

ただし少し割高になりますのでご了承ください・・・。😌

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